アンティーク着物の魅力

アンティーク着物デザイン

乱菊、正絹、戦前

アンティーク着物って?

「アンティーク」とは、本来100年以上昔のものを示すそうですが、布は100年を超えると劣化が進み着用が難しいこともあり、だいたい70年以上昔のもの、昭和初期以前のものを示します。

古ければすべてアンティークといえるでしょうが、古いほど数が残っておらず、また博物館などではなく一般の方が所有できる値段であることなどを考えると、だいたい明治・大正・昭和初期くらいのものを示すことが多いです。

なぜアンティーク着物が好きなのか?私が思う魅力をお伝えします。

・優れた技術
江戸時代以降、平和な時代が長く続いたこともあり、人々の着物への関心が高まり、職人の製造技術も高まりました。現在の技術ではもう作ることができないと言われている着物もあると言われています。現在は多くが機械化されていますが、当時のものは職人の手で作られており、味のある作品が多いのも魅力です。

・大胆な色使い
大正時代は、人々の生活に活気があり、「大正ロマン」と呼ばれる時代を象徴する華やかなデザインが多く生み出されました。着物も同様に、黒・ベージュ・白などのシンプルな色合いがどうしても多くなりがちな現代とは大きくことなり、はっと息をのむ色の合わせ方が目を引きます。きっと当時の街は、色にあふれていて素敵だったことでしょう。特に、着物の中に着る長じゅばんは、普段は見えず、時々チラリと見えるくらいのものですが、だからこそ女性の長じゅばんには大胆なデザインのものが多く、好きなものを心から楽しんでいたことが伝わります。

・紋様の楽しさ
描かれた紋様は、見るだけでも楽しいのですが、実はその意味を考えるのもまた一興。紋様の楽しみ方を、2つご紹介します。

1.季節を楽しむ

着物には、日本の四季の多様な植物が描かれています。本物の草花が本番を迎える少し前に着ることがおしゃれだったとも言われています。例えば、満開の桜の横で桜模様の着物を着るの小粋ですね。

春・・桜、梅、椿など
夏・・あさがお、藤など
秋・・紅葉、萩など
冬・・松、南天など

もちろん、季節ごとにすべての着物を変えるのは難しいことですので、四季の花々をバランスよくデザインにし、一年のうち長く着られるようにしたデザインも多くあります。

2.紋様の意味を楽しむ
着物に描かれる紋様の多くには、着る人の幸せや長寿、すこやかな子供の成長などを願う気持ちが込められています
例えば、お着物には鯉が描かれているものがあります。力強く、龍になるという伝説もあることから、男の子が力強く、健康に成長することを願い、5月の子供の日に鯉のぼりを飾りますが、同じように子供の着物にも多く描かれています。力強さをより表現するために、海の波しぶきと一緒によく描かれます。

3.歴史に思いを馳せて
着物は3代にわたって子供に受け継ぎ、着ることができると言われています。サイズの異なる人が着られるように、仕立て直すことを想定し、袖の丸みの部分でさえ切って丸みを作るのでなく、四角い角を手間をかけて縫って丸く仕上げているというのはすごいことだと思います。

着物は、サイズを直し、ほつれを補修し、着物として着られなくなったら帯やすそよけ、布団、たばこケースなど小さな小物にリメイクして長く使われてきた歴史があります。

昔の人は、自分が持っている布が、もともとどの時代のもので、どこで作られ、どんな人が持っていたのかなど、その歴史も話題のネタに楽しんだと言われています

4.お手頃価格のものから
価格は商品のニーズと、市場の供給で決まりますので、昔普段着だったたくさんの着物に対して、今着る人が少ない現状から、割とお手頃に購入できるものも多くあります。着物といえば何万、何十万とする高価なものという印象がある方もいらっしゃると思いますが、アンティークの中には洋服よりも安く、〇のかずが違うのでは?と思うものもあります。もちろん、希少価値の高い「江戸縮緬」など、大変高価なものもありますが、着物ファンとしては、こんなに手のこんだものをこんな値段で良いのだろうかと少し複雑な気持ちになりながらも、有難く利用させてただいています。特に着用目的でなくリメイクなどで一部分を利用する方などは、一部ダメージがあるお着物などでも十分ですのでおすすめです。

5.掘り出し物、一点ものの楽しさ
まちのアンティーク着物屋さん、京都では弘法さん、天神さんなどと呼ばれお寺などで開催される蚤の市などを歩いているとさまざまなお着物やはぎれに出会います。アンティークの着物は、ほぼ1点ものといっていいでしょう。他の人が持っていない、、世界に一つだけ、、、なんだかわくわくしてしまいますよね。逆にとても気に入って、後で買おうと思っていて戻るとなくなっていた時の残念さ。。。そんな一期一会の出会いもアンティーク着物ファンの楽しみです。

是非アンティーク着物の世界をお楽しみください♪

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